写真が先にあり、そこから感じたことを著者が短歌にしたものをまとめた本。写真は奥宮誠次さんが撮ったものです。それがまた美しい。ページいっぱいに唐辛子が広がる写真にはちょっとびっくりしましたが。(鮮やかではありましたが)
 個人的に「無垢、無邪気、無心、無防備 笑顔とは無から生まれるものと思えり」「見詰め合うことよりも同じ風景を見るということお台場の夜」が印象に残ってます。写真から読み取るものは人それぞれ違うと思うのですが、これが著者が読み取った世界なんだなあと思うといろいろおもしろかったです。