ついに始さんが竜に変身することとなったわけですが、なんだか今までよりもファンタジー色が強くなってるように思います。前世だかその辺のところはよくわからないのですが、竜王たちが登場したりだとか。今回は竜堂兄弟の秘密に触れるというか、そういう核心部分に少しだけ近づいたような気がします。しかし、自分の家から脱出しなければならないなんて。まあ散々色々やらかしてきたので仕方ないともいえるかもしれませんけど、ほんとのところはあの四兄弟たちに罪なんてないですよね。今までは普通に暮らしてきたんだから。一般の人とは違う能力を持つって並大抵のことじゃないんですね。でも、それを分かり合うことのできる兄弟の存在はきっと救いなのでしょう。

 今回のメインは始さんなんでしょうけれど、四兄弟のいとこの茉理さんも気になるところ。彼女も四兄弟と血のつながりがあるだけに、何か役割を持っているんでしょうか。超能力めいたこととか。作中に中国の歴史小説のことが度々出てくるのですが、あんまり読んだことがないので、なんのことだかよく解からなかったりします。読んでおけばよかったとも思ったり。機会があれば読んでみようと思います。
 茉理さんは中身も母親似なんでしょうね。夫や花井夫人にぴしゃりと言い放つ茉理さんのお母さんはかっこよかったです。すっきり!