「江戸しぐさ」とはなんぞや。端的に言ってしまえば、思いやりのある行動、まあ所謂紳士的な態度とかそういう風に言われるもの。江戸に住む人たち、江戸っこはそんな「江戸しぐさ」を身に付けることが必要だったようです。今まで自分の中での江戸っこのイメージが血の気が多いとかそんなイメージで紳士のイメージとはかけ離れていたのでこの本読んでて意外に思いました。
 でも、この「江戸しぐさ」って大切なことだと思うんです。割と自己中心的で他の人なんてお構いなしって感じの人たまにいますし。
 江戸の人たちは人が多いところでは肩を引いて、他の人とぶつからないように歩いていたそうな。ちなみにその江戸しぐさが出来ていないとよそ者とみなされてスリに狙われてしまったそうです。
 江戸しぐさの例が帯に書いてあったので引用しておきます。
うかつあやまり
 足を踏まれた時、踏んだ人が謝るのはもちろん、踏まれた人も「こちらこそうっかりしまして」と譲り合うこと。
三脱の教え
 初対面の人に「年齢」「勤め先」「身分」を聞いてはいけない。余計な情報が入るとその人の素顔や本心を見ることができなくなる。
時泥棒
 断りもなく押しかけると、相手の時間を奪ってしまうことになるので、必ずお伺いをたてた。
「うかつあやまり」とかよく使えそうだと思うんですが、これって結構難しいことですよね。普段から気を付けてみようと思います。