小説のようなエッセイ集。風景の描写が丁寧で、目を閉じればその風景が目の前に現れるようでした。どこか幻想的、ノスタルジックで色鮮やかな風景ではなく、セピア調で再生されます。回顧録というか昔のことを偲ぶ場面が多いので、なんとなく読んでてしんみりしました。

内容
猫の事情、人の都合/陰陽石/くるーり くるくる/背中の荷物/遍路もどき/通夜のカンケリ/淋しい顔