初読作家さん。『銀河英雄伝説』(題名だけ知ってる)が完結した後に出したシリーズが『創竜伝』らしいです。この文庫の表紙イラストはCLAMPさんですが、新書版は確か天野喜孝さんでしたよね。
 舞台は現代日本。伝奇ファンタジーだけあって、戦闘シーンというか、いわゆる敵と戦う場面は勢いも迫力もあります。その敵が嫌なヤツなので、四兄弟が強さになんかスカッとします。その強さがあるから、安心して読めるんだろうなあ。だから楽しめる。伝奇だけど、血なまぐさくないのが良いと思います。人によってはそこら辺が不満って人もいるんでしょうけれど。読みやすいので、結構すんなり読めました。
 竜堂兄弟の名前が面白いです。最初キャラ紹介のところ見たとき思わず笑ってしまいました。解かりやすい! 対談のところにありましたが、四姉妹でウラミ、ソネミ、ヒガミ、ネタミなんて構想もあったんだとか。茉理の名前が平木ナオリだったりだとか。面白すぎます! これだと完璧にギャグですね。
 1巻では竜堂兄弟の秘密がほんの少しわかったにすぎません。竜になっちゃったりだとか、彼等は不思議な能力を持っているわけですが、余くん以外の子もやっぱりそういう能力を持っていたりするんですかね。この巻の続きでもう結構出てるようなので続き気になります。一応、この話でも決着は付いてますけど今度はどんな困難が待ってるんでしょう。とりあえず食糧難?(笑)

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 2006年の感想。現在、アニメで銀河英雄伝説放送中。こっちもいずれ読みたいなあ。