怪人二十面相/少年探偵団
長い間、老若男女に親しまれてきたとだけあってほんと面白かった。明智小五郎と怪人二十面相の騙しあいならぬ、出し抜きあい。1つの話に何かしらトリックがあったようにも思います。明智小五郎の推理力も見事ながら、怪人二十面相の智慧にも舌を巻かれます。変装の能力にも。その人の顔を知ってる人たちまで騙してしまうのですから。ましてや、あの人の姿に化けてしまうなんんて大胆不敵すぎます。
忘れてはならないのが、小林少年を団長とした少年探偵団です。子供だからといって侮ることなかれ、子供だからこその活躍を見せてくれます。(探偵団におけるルールは可愛らしく思えるし、探偵バッジは使い道も多々あるようです)怪人には出し抜かれちゃったりしてますけど。(まさか捕まってなかっただなんて思いませんでしたよ。もう流石としかいえません)小林少年なんかは大したものだと思います。明智小五郎の助手とのことですが、特別足手まといになることもなく彼の力になってます。むしろ頼りになれているみたいです。彼等の出会いなんかも気になります。
怪人二十面相は明智小五郎との勝負に負けるわけですが、彼はほんとに負けたんでしょうかね。死んだとも言い切れない終わりだしたし、まだどこかで生きているような気もします。出し抜いてやったぞ、って。
挿絵は別の方でしたが表紙イラストは天野喜孝さんでした。