原作は映画を見てからにしよう! ということで読んでみました。やっぱり原作から入らなくてよかったかもしれません。当たり前だけど、原作と映画じゃ全然違いますからね。省かれてるから。
 まずは亘の家庭事情。まさか、こんな複雑だとは思いませんでした。お母さんにちょっと問題があったという解釈でいいんですかね。嘘はいけないと思いますし。あと、映画ではルウ伯父さんとかおばあちゃんとか大松さんとか出てきませんでしたね。カッちゃんの家事情とか。美鶴と会話する切欠とか幻界へ行く切欠も違いましたし。映画は映画でよくまとめたなあとも思いますけど、美鶴が亘を助けるためにわざわざ危険(ですよね?)を冒してまで現実世界に来たってのが驚きでした。借りを返すためだけに貴重な1回を使ったんだものなあ。というか亘、死んでたかもしれないんですね…。
 内容というか、亘の心理描写がうまいなあと思います。あれくらいの年頃の難しさ(複雑さ)をよくわかってるなあというか。でも、ちょっと旅立つまでの経過が長いような気はしました。あれ、まだ旅立たないの?って。導入部みたいなものですから、盛り上がりにはまだ掛けてるとも思いますけど、わくわく感は割とあったりします。(幻界の情勢はちょっと難しいけど)映画見て大体わかってはいるけど、続きが楽しみ。