ついに竜泉卿編です。舞台は崑崙に移りました。崑崙というと私は封神演義を思い出します。宝貝なんていう単語も出てきたりしますし。でも、マンガしか読んだことはないんですがね。(いずれ読みたい)あとは十二国記なんかも読んでて思い出しました。

 前巻で圧倒的な印象を植え付けた敵役キャラの小早川奈津子でしたが、今回もまた出てきました。彼女に初めて会う茉理ちゃんのチームの皆さんも反応は四兄弟たちと似たり寄ったりな感じでした。まあ、そりゃああの人は反応に困りますよね。見なければよかったってきっと思ったのでしょう。

 とりあえず小早川奈津子のことはおいて、新たなキャラがまた何人か登場しました。仙界の住人の皆さんです。そのうちの一人はあの敵役とは全く正反対の位置にいると思われる瑤姫さん。見た目もとても美しく、四兄弟たちに軽いデジャブを与えた人で、なんと彼らのよく知る鳥羽茉理のお姉さんだったそうな。それで、ここからやっと茉理ちゃんの正体が掴むことができます。彼女は仙界の住人で所謂女神さまってやつだったんですね。(女仙?)彼女がピンチだったときに起こった不思議な現象はこのことがルーツだったのかと思うと、ちょっと推測していたりもしたんですが納得です。しかし、四兄弟たちはまた頭の上がらない人が増えてしまって…。この話の中で一番強いのは茉理ちゃんなのかもしれません。

 今回もそれほど大暴れ!って感じではなかったのですが、兄弟たちが暴れまわる(語弊があるかな)規模はとても大きいように思います。なにしろ彼は仙界に行ってしまったのですから。時間移動までしちゃいますしね。彼らが自分の意思で竜へ変化できる、というところまでわかりました。まだ四兄弟たちはわかってないのかもしれませんけど。彼らの今後が気になります。
 余談ですが、第8章の章題の「何とか仙界」がなんか好きです。おもしろい。