私自身左利きなので、どんなものかと思って読んでみました。最初に自分の利き手診断があったんですが、どうやら私はこのテストで行くと両利きのようです。字を書くのも箸を持つのも左ですが、一応字は右でも書けるようにしたので、その辺もあるのかもしれませんね。そんなわけで、私は左利きの人ならできるという鏡文字ができません。

 左利き、海外では思いっきり差別の対象だったらしいです。そもそも、左自体があまり良いものではないようです。「ぎっちょ」という言葉も差別語のようで。私も小さい頃は親戚はおろか赤の他人にまで指摘されたことがあったりして、左利きだということに関しては触れてほしくないな、とよく思ったもんです。小学校低学年の頃の給食の時の話ですが、メニューの関係でスプーンが出た時はほんとしんどかった。「左利きの人は右手で食べましょう」とか、余計なお世話にも程があるだろう。馬鹿正直に右でちゃんと食べてましたけど。カレーライスもシチューもおいしかったけど、ちっとも嬉しくなかった覚えがあります。今こんなことしたら、きっと個性を尊重しろだのなんだのと言われるに違いない。でも、最近はぎっちょだなんて滅多に言われませんね。サウスポーかっこいいと言われると気恥ずかしくなります。そんなすごいものでもないと思う。ちょっと珍しいだけですね。

 なんか脱線しちゃいました。本著には動物の利き手の話や左利きに纏わる逸話、噂など色々なことが纏められていました。でも、トリセツというよりかは雑学、エッセイって感じ。