長新太さんの「へんてこライオン」シリーズの一冊です。「へんてこライオン」に限らず。長新太さんの絵本はどれも面白くて好きなんですけど、結構シュールというかナンセンスというか考えると難しくなる部分があるので、好みはわかれそうです。でも、そのクセが良いなあと思う。イラストの大胆な色使いもこの人ならではって感じで好きだなあ。
　ゆうちゃんとしんくんがへんてこなライオンに会う話。小さな短編集を読んでる感じで、ゆうちゃんとしんくんは「へんてこなライオン」に会う度に不思議な体験をします。文章中の＜そうしたら…＞、＜へんてこなライオンのおはなしです。＞が良い味わいを出しています。読み聞かせではこのタイミングも重要そうですね。文章の擬音が物語をまた可愛らしくしているように感じます。へんてこライオンがおひさまになった場面の話が好きです。