何でもポイポイ捨てちゃう女の子がくずかごの中に引きずられて、女の子が捨てたものに追いかけられて、命からがら外へ出るというもの。これを読むと、何でもかんでも捨てるのはよくないな、なんて思うものですけど、この絵本には無闇に物を捨てるな、なんて説教じみたことは書かれてないし、女の子もくずかごから出られた時、安心はしていても反省はしてないんですよね。だけど、なんとなく反省してしまうというか、気をつけようという気分にさせられる、不思議な何かがあります。やっぱりおばけ効果でしょうかね。
 小さい頃、よく悪いこと(食べ物を残す、ものを粗末に扱う)なんかをすると、お化けがくるよ、って言われたもんですが。ほんと不思議な魅力のある絵本です。